要望調査委員会
平成28年度
活動報告

今年度は神奈川県への要望活動を主に、市町村補助調査事業と合わせて委員会活動を行った。要望書作成にあたっては、より現状に即した要望内容にするために委員会内で学習会を行い、現行の制度や精神障害者に対する施策の理解を深めた。

要望調査委員会

事業内容

  • 2017年度精神障がい者支援及び福祉財政施策に関する要望書作成及び提出
  • 2016年度神奈川県精神保健福祉に関する市町村補助事業調査。
    • 調査期間:11月13日~12月4日
    • 回収率100%(33市町村)

委員会開催及び活動

月 日 項目 場所 内容 参加人数
4/18(月) 第1回委員会 県民センター 2016年度事業計画・補助調査事業まとめ 8
5/9(月) 第2回委員会 県民センター 要望書作成について 8
6/10(金) 自由民主党神奈川県議会議員団ヒヤリング 神奈川県庁新庁舎 平成29年度予算要望ヒヤリング 2
6/13(月) 第3回委員会 県民センター 要望内容確認・担当者振り分け 7
7/4(月) 第4回委員会 県民センター 要望内容取りまとめ 8
7/27(水) 公明党ヒヤリング 産業振興センター 平成29年度予算要望ヒヤリング 3
8/8(月) 第5回委員会 県民センター 要望内容とりまとめ・ヒヤリング報告 7
9/12(月) 第6回委員会 県民センター 要望項目確認及び内容とりまとめ 7
9/30(金) 要望書提出 神奈川県庁 2017年度要望書提出 1
10/27(金) 第7回委員会 県民センター 県障害福祉課より要望書回答・補助事業について 9
12/5(金) 第8回委員会 元町の家 市町村補助事業調査:役割分担 6
2/6(金) 第9回委員会 県民センター 市町村補助事業集計について 8
3/13(金) 第10回委員会 県民センター 市町村補助事業調査及び今年度のまとめ 9

会計報告

収入の部

項目 予算額 決算額 備考
県精連事業費 350,000 350,000
委員活動費 80,000 80,000 委員活動費
(委員行動費
@1,000円)
事業活動費 27,000 270,000
利息 0 2
合計 350,000 350,002

支出の部

項目 予算額 決算額 備考
委員活動費 80,000 132,000 委員活動費・
市町村補助事業調査費
事業費 270,000 205,791
会議費 5,000 7,060 会議室使用料
印刷製本 250,000 197,435 市町村補助事業調査報告書印刷、丁合等
雑費 5,000 1,296 振込代・備品購入
小計 350,000 337,791 執行額337,789円
県精連へ返還 12,211
合計 350,000 350,002

総括

事業内容としては「県への要望活動」と「市町村補助事業調査」を行った。

委員が任期2年目を迎え、委員会活動の内容を把握出来ていたこともあり、円滑に2つの事業を実施することができた。

今年度の活動は、7月26日に起きた「津久井やまゆり園」での事件が起こった後での、公明党ヒヤリングや県への要望書提出となった。事業としては例年通りであったが、ヒヤリング(意見交換)や要望書提出の際には、津久井やまゆり園事件の事が多く触れられ、緊張感とある種異様な雰囲気で行われたと感じた。県では津久井やまゆり園の建替え問題など、今後県内の地域生活の在り方についての課題が多く残されている。2度とこのような凄惨な事件が起こらぬよう、また精神疾患を抱えながら生活する当事者の皆さんの生活がどのように在るべきなのかを念頭に入れながら、解決されていない要望内容を含め、来年度の活動に繋げていけたらと思う。

委員長を務めさせていただき、委員の皆さんに助けていただきながら最低限の役割を行うことができた。2年間を通じ改めて精神障がい者を取り巻く現状を見ることができ大変勉強になった。

(要望調査委員長 瀬川)

2年間という短い間でしたが、要望調査委員として活動させていただきました。要望書作成や市町村補助事業調査という2本立てでの事業を行い、初めての事で右往左往しながらもなんとか形に残す事がでできました。今回の経験を活かし、今後も精神障がいを抱えている方の支援を通じて要望や資料作成に取り組んでいきたいと思います。この2年間、多くの勉強をする事ができたのも、委員長を初め委員の皆様との協力があっての事だと思います。本当にありがとうございました。

(麦の穂 曲本)

私は2年間(一期)県精連の要望調査委員会を務めてさせていただきました。私は制度の事を全然理解出来ていない状態でスタートしましたが、各市町村のサービスやそのサービスの格差を知ることが出来ましてとても勉強になりました。毎年行っている要望書の提出では様々な要望を出しましたが、県の行政からはっきりとした回答がなかなかもらえなかったので要望には意味があるのかなと思ったこともありました。

しかし、理事長から「毎年継続して要望を出すことに意味がある」と言ってもらい、そして今回バス運賃の事で進展があったのでとても実感が出来ました。この期では津久井やまゆり園の事件を始め様々な事が起きたので、今後もその時のニーズに合った活動を委員会として続けていただきたいと思います。本当に二年間ありがとうございました。

(グリーンホーム 箕輪)

要望調査委員としての活動を通じ、県精連をこれまでよりも理解できるようになりました。県精連としての活動から、神奈川県内の障害者福祉の概要、地域格差が見えてきました。委員会のメンバーとの話し合いから、自分の事業所の活動に対する客観的評価ができるようになりました。現在と未来の福祉を担う方たちとの交流は大きな刺激となって、提供するサービスの質の向上を意識するきっかけとなりました。

(メイアイグリーン 栁瀨)

この1年間、ピンチヒッターとして突然、投入された要望調査委員会でしたので、皆さんの議論についていくのがやっとでした。個人的にはとても苦手な分野ですが、先行く先輩方が市町村に対して要望してきた結果、今があることを痛感させられ、大事な事業であることを実感しました。

(GAYA(我舎)横須賀 島田)

初めの年は、分からないながらも助けてもらい、許してもらいながらの作業でした。2年目は工夫の欲や、自らの問いを臆することなく出せるようになり楽しい時間でした。

市町村調査では地域格差を突き付けられ、要望書では記することで勉強になり特に担当した項目では、この先も私の中に蒔かれた萌芽を活かし繋げることでしか役割を果たせないと思っています。委員会の日はホーム勤務ゆえ、メンバーさんと夕食をご一緒できず…「また要望委員会~」と言われながらも「そろそろ出ないと慌てるとあぶないよ」「夕食はどうするんだ」と送り出して貰ったことにも感謝です。

誰かの役に立つ生き方を努力することから、私自身の生きる意味が湧いてくることに改めて気づかせて頂いたメンバーさん達と要望委員会仲間、県精連ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。

(グリーンウェーブ 丸尾)

私は入職2年目の年から2年間要望調査委員を務めさせていただきました。委員になった当初は、県や市町村の事業あるいは制度などの精神保健福祉サービスのことがほとんど分からず、要望書の作成や補助事業調査の取りまとめにもとても苦労しました。

ただ、そこで苦労した分、基本的な福祉サービスのことだけでなく、市町村間における地域資源の格差や地域移行の必要性など、今日の精神保健福祉の課題も含めて、多くの学びを得ることができたと思っています。この経験を糧にして、これからも支援者としてより一層精進していきたます。各委員の方々には大変お世話になりました。2年間どうもありがとうございました。

(つくし 高瀬)

今までの精神保健福祉業務と県精連への関わりを通して、要望調査委員の仕事をソーシャルワークとして意識してできたのは、とても幸運な事でした。

この2年間要望調査委員の間、私は三障がいの相談所に出向している身でしたが、知的や身体を主とする他法人の職員にも県精連のことを知っている人がいて、県精連を外からの視点でも捉えることができましたし、地域格差や精神分野の福祉の課題を共有することもできました。

今後の私自身の課題は、相模原市特に南区でどのような福祉職として生きるかです。要望調査委員会からの学びを生かします。

(相模原市立南障害者地域活動支援センター 松岡)