研修委員会
2024年度
活動報告

職員の資質向上と横のつながりを目標に、職員のステージに合わせたプログラムを企画し、精神保健福祉に関する研修会等を企画開催した。

研修委員会

委員会開催及び活動

※印 委員会は、オンラインにて実施。

委員会 月日 場所 内容 委員数
第1回 4/11
(木)
Fプレイス 委員役割・年間計画
・基礎研修会パートⅠ
9
その他 5/8
(水)
津久井浜
クリニック
基礎研修会パートⅠ
講師打ち合わせ①
1
第2回 5/9
(木)
Fプレイス 基礎研修会パートⅠ 7
第3回 6/6
(木)
Fプレイス 基礎研修会パートⅠ・Ⅱ
ハートメッセージ
8
研修事業 6/28
(金)
藤沢商工会館 基礎研修会パートⅠ開催 9
第4回 7/11
(木)
Fプレイス 基礎研修会パートⅡ
ハートメッセージ
9
その他 7/25
(水)
基礎研修会パートⅡ
事前打ち合わせ①
5
第5回 8/1
(木)
Fプレイス 基礎研修会パートⅡ
ハートメッセージ
9
第6回 9/12
(木)
Fプレイス 基礎研修会パートⅡ
ハートメッセージ
9
研修事業 9/27
(金)
藤沢商工会館 基礎研修会パートⅡ
開催
8
第7回 10/10
(木)
Fプレイス ハートメッセージ
全体研修会
9
その他 10/29
(火)
伊勢原
市民文化会館
ハートメッセージ下見
実行委員会
9
第8回 11/13
(水)
Fプレイス ハートメッセージ
全体研修会
9
その他 11/19
(火)
全体研修会
講師打ち合わせ
7
その他 11/22
(金)
伊勢原
市民文化会館
ハートメッセージ 8
研修事業 12/7
(土)
藤沢商工会館 精神保健福祉実践研修会 9
その他 12/9
(火)
全体研修会
講師打ち合わせ
3
第9回 12/12
(木)
Fプレイス 全体研修会 7
第10回 1/16
(木)
Fプレイス 全体研修会 10
第11回 2/6
(木)
Fプレイス 全体研修会 7
研修事業 2/15
(金)
TKP ガーデンシティ横浜 全体研修 開催 10
第12回 3/6
(木)
Fプレイス 1年間のまとめ 8

開催事業

事業名 月日 会場 内容 人数
基礎
研修会
パートⅠ
6/28
(金)
13:30

17:00
藤沢
商工会館
  • 講義「統合失調症について」
    • 講師:伊藤 博貴氏
      (福井記念病院・精神科医)
  • グループワーク
    1. 統合失調症についての講義を聞いて
    2. 日頃の困りごとなどについて
29
基礎
研修会
パートⅡ
9/27
(金)
13:30

17:00
藤沢
商工会館
  • 講義「精神障がい者の地域生活支援の歴史と社会資源の概要」
    • 講師:戸髙 洋充氏 (県精連 理事長)
  • 県精連 部会報告
  • 講義・グループワーク
    「寄り添う支援者を目指して」
    • 講師:瀬川直人氏(ちがさき基幹相談支援センターナル)
37
ハート
メッセージ
11/22
(金)
12:30

15:30
伊勢原
市民文化
会館
  • 「県精連 体験発表ハートメッセージ 2027 in 伊勢原」
    • 体験発表 5名
    • 文化活動の発表 5組
    • バザー出店 4団体
150
中堅
研修会
12/7
(土)
13:30

16:30
藤沢
商工会館
  • 講義「GH の視点から、他機関との連携について考える。」
    • 講師:篠崎 安志氏(横浜市青葉区役所高齢・障害支援課)
    • →講師当日欠席のため、相談支援部会長村田さんに進行役変更。

事例報告:山田千尋氏
(みらい伊勢原/GH 部会)

22
中堅
研修会
2/15
(土)
10:00

16:00
TKP ガーデンシティ横浜
  • 講義「社会福祉実践の新潮流~地域共生社会とソーシャルワーク~」
    • 講師:山本 博之氏(田園調布学園大学)
  • 講義「虐待に関する研修会」
    • 講師:内嶋 順一氏(みなと横浜法律事務所)
74

会計報告

収入の部

項目 予算額 決算額 備考
県精連事業費 2,600,000 850,000 助成金(共同募会)
事業収入 1,179,853 事業費、助成金
(日揮財団、共同募会)
事業収入 0 228,000 研修参加費
雑収入 0 18,305 会場使用料戻金、利息等
合計 2,600,000 1,426,158

支出の部

項目 予算額 決算額 備考
委員活動費 200,000 205,340 会議室使用料
委員活動費 等
研修事業費 2,400,000 1,044,874
基礎研修会 200,000 163742 会場費 講師代 等
中堅研修会 350,000 67,836 会場費 講師代 等
全体研修会 1,600,000 477,263 会場費 昼食代 講師代 等
ハートメッセージ 250,000 356,206 会場費 出演者謝礼金
小計 2,600,000 1,270,387
県精連へ返還 0 155,771
合計 2,600,000 1,426,158

総括

「基礎研修会 パートⅠ」

基礎研修会パートⅠでは、新人職員を対象とした研修を実施。福井記念病院・精神科医の伊藤博貴先生に「統合失調症について」の講義をお願いし、統合失調症の病気について、お薬の事、利用者さんとの関わり方についてお話を頂きました。また、後半グループで統合失調症についての講義の振り返り、新人さんの日々の業務の困りごとなどについて話し合えるグループワークを行いました。

2025年度への提言

事前にアンケートを取ってグループワークの内容とするやり方は参加された方にとっても自分のこととして参加しやすかったと思いました。基礎研修ということでグループワークの内容に関しても話しやすい内容で行いました。そのため意見も出やすい研修にはなったかと思いますが、一方でもう少し掘り下げても良かったのではという意見もあり、バランスをどう取っていくのかが課題になるかと思います。

(あけぼの 豊田)

先輩の経験とアドバイス、初心者の人は初めての経験などを話されて、基礎研修は初心に帰り何回も繰り返されて、原点に戻ることは大切な事と思います。

毎年福祉の色々な分野の先生方をお招きして、お話を聞く機会があり、基礎研修は欠かせない行事として位置付けてほしいと思いました。

(つばさ第二 佐藤)

「基礎研修会 パートⅡ」

講義「寄り添う支援者を目指して」講師:瀬川 直人氏にご登壇をしていただき、グループワーク「こんな支援者は嫌だ!!」「こんな支援者にはなりたくないよね」「目指す支援者像って?」をテーマにグループワークを行いました。基礎研修として非常に濃い内容で参加していただいた方々には好評をいただきました。今後の提言としては今回の基礎研修Ⅱのように福祉の仕事のスタートラインに立った方々のために若いやすい議題をテーマに研修をしていければよいと感じました。

2025年度への提言

まず、『精神障害者の地域生活支援の紹介、寄り添う支援者を目指して、』という流れで行なわれた。講師の方も早い段階で決まっており、ZOOM で打ち合わせなどを行なったことで細かい点などを話せたと思われたので、事前の打ち合わせは必要と感じられた。理論とかだけでは無く、身近な内容や具体例があると、より内容が入ってきやすいと感じられた。グループワークも、作業所やグループホームなど同じ事業種に分けたので、同じ悩みなどを共感できたと思います。

(フリーブ甘沼 下川原)

今年度の基礎研修Ⅱは経験豊富な県精連の会員の方に講師を依頼しました。様々な立場の方に講師を依頼することで様々な角度から支援についてのお話が聞けると感じました。

講師のお話もさることながら、グループワークで新人さん同士話す機会もとても大切です。来年度も多くの方が参加していただけることを願っています。

(アジール 中村)

「県精連 体験発表ハートメッセージ2024 in 伊勢原」

2024 年 11 月 22 日(金)、伊勢原市民文化会館にて「県精連 体験発表会ハートメッセージ 2024in 伊勢原」を開催しました。副題は「語り合おう・聞き合おう」としました。参加者は全体で約 150 名。体験発表者は 5名、アトラクション発表者は 5 名、バザーの出店は 3 団体でした。

今回のハートメッセージは秦野伊勢原足柄ブロックが担当になりました。ブロック内の事業所を利用する方々の中から手伝ってくれる方を募り実行委員として、司会、舞台設営、会場案内などを務めていただきました。

体験発表もアトラクション発表も多数の来場者からアンケートで好評をいただきました。また、発表者だけでなく来場された方々にも参加してもらえるような試みを行いました。

2025年度への提言

今回の反省点としては音響機材の接続とパソコン機材の接続に不備があり当日に余裕をもって準備できなかったことが改善点であると思います。特に県精連のパソコンの不備は今回に始まったことではなく何度も接続不備が研修で確認されており研修委員が持ち込んだパソコンなどで対応してまいりました。2025 年度はこのようなことがないように根本的な研修をするために必要な機材の見直しが必要です。

(ホープ大和 山蔭)

今年度は今までにないアトラクションがあったり、ハートメッセージの木を作成したり、新しいことにチャレンジできたのではないかと思います。来年度からは担当地区の方々の運営となりますので、なるべく大勢で協力して今まで以上に素敵なハートメッセージになることを期待しています。

(アジール 中村)

「精神保健福祉実践研修会」

12 月 7 日(土)に藤沢商工会館ミナパークにて「事例を通じて、当事者との関わり方と他(多)機関との連携について考えるⅢ」として、事例報告はグループホームみらい伊勢原 山田千尋氏、横浜市青葉区役所の篠崎安志氏が講師での開催予定でしたが、篠崎氏が体調不良のため急遽欠席となり、資料提供のうえ事例検討を行う研修会となりました。

グループホームに入居する経緯からくる家族関係の問題や、当事者本人の症状から発する各所とのやりとり上の問題に際して考えること、支援する関係機関同士の連携について、相談を受ける際の視点や見立て力について等、様々な内容について学ぶことが出来ました。グループワークでもそれぞれの立場で様々な意見交換を行うことが出来ました。

一方、講師不在により研修開催自体心配される中で、内容を大幅に変更しながらも村田相談支援部会長と山口事務局長に進行役を担っていただき、研修委員の皆さんの協力そして参加者の皆さんの協力のもとで開催出来た事は研修会運営における大きな収穫であったと思います。ありがとうございました。

2025年度への提言

今回も各部会長が中心となり企画しました。発表者側の視点からすると日常業務のなかで時間が取りにくい中、資料作成等負担感が少なからずありますが、記録をまとめ発表することで日々の支援の振り返りや検証になるとともに記録物のまとめ方、事例報告の手法等について得られるものが多いのではないかと感じています。

今回の研修では緊急時の連絡体制等の課題がありましたが、早速以後の研修会において対策が取られ、今後の運営にとって有効な手立てとなると考えます。

また、研修開催に日程調整や会場確保が重要な点となると思いますがこの2年程の間に概ねの目安が得られたと思いますので今後も研修委員の中で参考にしていただければと思います。

(就 B 友達 田代)

(みらい伊勢原 山田)

「全体研修」

今年度の全体研修会は1日研修会という新たなスタイルで実施をしました。研修の参加者が減少している状況もあり、一人でも多くの方が参加しやすい場所を考え、横浜駅周辺の会場で研修会を実施いたしました。開催場所を交通アクセスのよい場所を選んだことで78名の参加申し込みをいただき、当日を迎えることが出来ました。

研修の内容については、午前中は田園調布学園大学の山本博之先生による「社会福祉実践の新潮流~地域共生社会とソーシャルワーク」についての講義、午後はみなと横浜法律事務所の内嶋順一弁護士に「虐待の背景にあるものとは?現場実践の振り返り」というテーマでお話をしていただきました。社会福祉の基礎となる法律の理解、面接技法について、障害のある方への災害支援についてのお話にも触れて頂きました。虐待防止に関する研修では、「みんなで虐待が起きない環境作りを考える」をテーマにグループワークを行い、事業所の取り組みなどを見直す機会となりました。全体研修会では、個々の知識を得るだけではなく、他事業所の方と交流が出来る機会となっており、地域のネットワーク作りの機会にもなっています。

2025年度への提言

去年度からの提言を元に、委員会でかなり議論を重ね、一日研修会という形を実施しました。人数だけを見れば、増えました。アンケートを見ても概ね好評でした。まだまだやれることは多いなあという実感を持ちました。

来年度は委員の交代や組織改革などで、今まで以上に変化の多い年になると思います。新しい委員の方には、より多くの議論を重ねて、何が県精連会員にとって必要な事なのかを考えていきながら、実り多き研修会を開催して欲しいと願います。

(ハートラインあゆみ 橘川)

今年は泊まりではないとのことでしたが、私自身としては、その方が、時間も作りやすく、参加しやすいのではないかと思われた。全体研修は人数が多いため、会場確保も大変で、大きさの確認も必要なのだなと思いました。懇親会については、最初はどうかな?と思いましたが、人を知ると言うことと横の繋がり等が深められるため、出て良かったと感じられました。

(フリーブ甘沼 下川原)

長年恒例としていた一泊研修をがらりと変えて、土曜日に一日研修として横浜で開催されました。70名以上の参加者、事業所によっては職員全員参加と希望しました。一泊となると家を空ける事が困難になり、また遠方の為参加が出来ない状況ですが、今年度は皆さんが集まりやすい都心に会場を借りる事が出来ました。

社会福祉概論と大きなテーマで山本先生の楽しい話術で私たちに緊張を与えたり、ホットする場面あり、笑いありと有意義な時間でした。弁護士の内嶋先生の事例のお話は身に覚えのあるお話しで参考になるものばかりでした。福祉の仕事に初めて関わった方もいらっしゃって、時代とともに今回の様な研修は有意義な試みだったと思います。

(つばさ第二 佐藤)