地域活動支援センター部会の活動
平成29年度第2回研修
テーマ:「意思決定」を支援する~障がいを持つ方の地域生活と権利擁護~
- 日時:平成29年12月19日(火)14:00~16:15
- 場所:かながわ県民サポートセンター 711会議室
- 参加者:18名
今回は、地活部会が主催した平成29年度第2回の研修の様子をご紹介します。
テーマは「意思決定」を支援するです。障がい福祉サービスを通して精神障がい者を支援している私たち職員にとって、基本となる1人1人の「権利」「自由」「価値観」に基づく「意思決定」の尊重について、あらためて日頃の支援を振り返る機会が持てたと思います。地活以外にグループホームや就労継続支援B型、自立訓練施設などの職員の皆さまも参加していただき、平日の日中でありながら総勢18名での研修となりました。
第1部
第1部は、県精連顧問弁護士でいらっしゃる、みなと横浜法律事務所の内嶋順一先生を講師にお招きし、内嶋先生の経験をもとに意思決定支援の基本的な考え方や具体的な場面での支援や留意点についてお話を伺いました。
第2部
第2部は、地活「やすらぎの家」から事例を提供していただいた後、各グループに分かれて活発な意見交換が行われました。意思決定を支援する上での葛藤や課題、困難な事例などグループごとに発表しました。
また、内嶋先生が各グループを回り、個別のケースについて率直なコメントをしてくだ さったことは、これからの日々の業務に生かされるのではないでしょうか。
内嶋先生のコメントの主な要点
- 意思決定は自由の保障をすることに基づく。
- 判断能力に応じた意思決定の支援であること。
- ルールの範囲内での愚行権は尊重される。
- 意思決定支援はチーム、組織で支える。
- 自由な意思決定は、自由を享受する器のある人が選択できる。障がいからくる極端な偏りがある場合は、意思決定の支援は慎重な判断を要する。
忙しい業務の中を参加してくださった皆さま、ありがとうございました。地活部会は、これからも、有意義な研修や企画を提案していきたいと思います。